名古屋に住み始めて五ヶ月になる。
うちのアパートには決まった曜日に掃除のオバチャンがくる。会うたびに挨拶をするようにしていたのだが、最初数ヶ月は「あ…おはょざます…(なに話しかけとんねん)」みたいなぶっきらぼうな感じで、正直感じが悪かった。
それがここ最近急に親しげになってきて「おはよう!今日は雨降るらしいよ!気をつけて行っておいでね♪」みたいな声がけをしてくれるようになり、めげずに明るく挨拶した成果だなと嬉しく思っていた。じつのところ同期にも「今日オバチャンがね〜!」と話すほど舞い上がっていた。
なのに、である。今朝アパートを出る時、オバチャンが他の女の子とも親しげに話しているところを目撃してしまったのだ。衝撃的だった。私だけがオバチャンと親しくしていたわけではなく、オバチャンは誰とでも仲良くなるタイプの人間だったのである。
オバチャン誰よその女。そんな気持ちになり、これが恋?となった。なんか複雑。